教員教員・研究

法学科

アサツマ アキユキ

浅妻 章如

教授

浅妻 章如

担当科目 租税法

国家の側から見ると、人々から公平に租税を集めねばなりません。私人の側から見ると、人々が取引をする際、幾らの税金が課せられるかを無視して取引を仕組むことは冒険的です。租税法を学ぶことは、公と市場の両方を学ぶことを意味します。また、租税法は法学の一分野ですが、経済学の一分野である財政学・公共経済学とも深い関わりを有しています。租税法は、法学と経済学が交錯する領域でもあります。法学らしくないという印象を持たれるかもしれません。一見複雑でとっつきにくそうに見えるかもしれない租税法ですが、公的・私的・法的・経済的思索に耽ってみませんか。

アダチ エイジ

安達 栄司

教授

安達 栄司

担当科目 民事訴訟法

私の専門は民事訴訟法です。民事の紛争を解決するための裁判手続の全般を研究対象にしています。もめ事の渦中にいる当事者・関係者はもちろんのこと、国家の裁判制度に関心を寄せるすべての人が納得できるような紛争解決を導くために、誰が、どのような場所で、どのようなやり方で、どのような条件のもとで裁判が行われるべきかをいつも考えています。理想の裁判制度を実現するために、外国の裁判制度にも大きな関心を寄せて調べることもあります。将来、弁護士や裁判官になって、人々の平和で幸せな未来を実現するための仕事をしたいと考える人には、是非この民事訴訟法を学んでほしいと願っています。

イワツキ ナオキ

岩月 直樹

教授

 岩月 直樹

担当科目 国際法

法律学は不合理さと雑然さに満ちた日常世界を自分の視点で、自分の思考で理解し、捉え、そして他者に精確に伝えるための学問です。あるいは、私たちや私たちの身の回りの人が日常の中で感じているけれどもうまく表現できない思い、そうした思いを明確な言葉として伝え、対話を可能とするのが法律学であると言っても良いでしょう。私の専門は国家間の法的な問題を扱う国際法ですが、そこでもこの法律学のエッセンスは変わりません。むしろ、国際関係という国内社会とは異なる環境においてこそ、法律学の真骨頂が現れるように思います。単なる論理操作以上の知的な営みとしての法律学をぜひ学んでください。

ウチウミ ヒロトシ

内海 博俊

教授

内海 博俊

担当科目 民事手続法

2人の男が、美しい指輪を取り合って譲らない。あなたはその様子を見ている。やがて2人はあなたの方を向き、血は見たくないから、どちらの物なのかあなたが決めてくれと言う。あなたはあの指輪の真の持ち主を知らないが、あなたが決めてあげなければ、2人は決闘をして傷つくことになるだろう。なので、あなたは2人の頼みを断れない。あなたが与えうるいちばんましな解決は何か?民事手続法は、平たくいえば、このような問題に答えようとする法律・学問です。若い皆さんにはあまり魅力的に映らないかもしれませんが、誰かが考えておかないと平和な社会が保てなくなる大事な問題です。一緒に考えてみませんか。

カイセ ユキオ

貝瀬 幸雄

教授

担当科目 比較法

法と法学に関心をもつ理由はさまざまでしょう。伝統のある学問は懐が深い。まずは億劫がらずに講義を聴き、演習で仲間と議論を楽しんでください。隣接分野の読書もお勧めします(例えば、プラトン『国家』)。私は国際倒産法・国際民事訴訟法といった高度にテクニカルな領域から出発し、現在のところはヨーロッパ民事訴訟法史と比較法学の基礎理論を中心に研究を進めています。前者は、ローマ=カノン訴訟がどのように変容を遂げつつ各国に受容されていったか、現在の民事訴訟制度につきハーモナイゼーションがどのように進行しているかを、歴史学の成果を借りつつ分析するものです。Enjoy!

カワムラ ケンジ

河村 賢治

教授

河村 賢治

担当科目 商法

私の専門は商法ですが、その中でも特に会社法と金融商品取引法を研究対象にしています。いずれの法律も市場経済システムの根幹を支える重要な法律です。人間の欲望をエネルギー源とする市場経済システムは、私たちの生活を豊かにする一方で、環境問題や社会問題なども引き起こしています。こうした問題をも解決できるような市場経済システムにしていくためには、どうすればよいでしょうか。皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

カンバシ カズヒコ

神橋 一彦

教授

神橋 一彦

担当科目 行政法

大学は、学問を修める場であるとともに、将来に向けて「自分探し」をする場でもあります。大学時代、真剣に自分と向き合い、「自分探し」するかしないかで、卒業後のあり方も変わってくるようにおもいます。私は、高校を卒業する時に、恩師から、大学では「本を読め」「外国語を勉強しろ」「恋愛をしろ」と3つのことを言われました。どれほどできたかは心もとないですが、恩師が言わんとしたことは、この「自分探し」ということではなかったかとおもいます。私は、皆さんに専門の行政法の教育を行うことはもちろんですが、立教大学で皆さんと人格的な触れ合いの機会があることを、楽しみにしています。

コバヤシ ケンタロウ

小林 憲太郎

教授

小林 憲太郎

担当科目 刑法

法学部では主に法律の勉強をします。では具体的にどういうことをするのかというと、素人さん(←法律を知らない人)には同じようにしか見えない2つのケースの違いを見つけ、逆に彼らには全然別モノだと感じられる2つのケースの共通点を見つける練習をします。新入生にこの話をすると、「本当にそれだけ?」と疑いの目で見られるのですが、卒業する頃には分かってくるようです。私の専門は刑法ですが、手始めに新聞を片手に考えてみましょう。「3人の被害者が殺されたA事件で犯人は死刑になったのに、同人数が殺されたB事件では無期懲役にしかならなかった。両事件のどこが違うのだろうか?」

ナカムラ ヨウイチ

中村 陽一

教授

中村 陽一

担当科目 非営利組織論

NPO(民間非営利組織)/NGO(非政府組織)は、政府行政組織とも民間企業とも異なる独自の組織で、21世紀社会をデザインするうえで不可欠の存在として期待と注目を集めています。その活動は、環境・福祉・まちづくり・国際協力・人権など多様なテーマと多彩な人々のネットワークによって国内外で着実に広がっており、法人格を取得したり、市民生活のための公共的・公益的な事業を展開して、ボランティア活動の枠を超える団体も増えてきました。皆さんと同じ若い世代の関心も急速に高まっているこれらの組織を、新しい仕事の場、将来の進路という意味でも見つめていきます。社会の現場と同時進行し、希望者には交流・情報交換が可能な場を設けていきます。

ナンバ ジョウジ

難波 譲治 

教授

難波 譲治

担当科目 民法

法学の科目でどの科目を一番勉強すべきかというと、他の法分野の基礎となっている民法です。民法の教員である私が言うと怪しいと思うかもしれないですが、本当です。他の科目の先生に聞いて下さい。(たぶん)同じことを言われると思います。というわけで、民法は分割されて科目数がやたら多く(民法1~5など)、教員数も多いのです。内容は他の先生が書かれていますので見てください。勉強してみると意外と面白いですよ。また、公務員試験や司法試験などでほぼ必ず試験科目になっているという実益?もありますから、法学に興味ある人はもちろん、試験を考えている人も、ぜひ法学部に入って、民法を勉強しましょう。

ノザワ マサミチ

野澤 正充

教授

野澤 正充

担当科目 民法

私が専攻する「民法」は、売買や賃貸借など、身近な生活関係を扱っています。そのため、かつては、その範囲が国内に限られ、ドメスティックな領域であると考えられてきました。しかし、現在は、例えばインターネットによって、個人でも海外の会社や個人との間で物の売買をすることが容易です。まして事業者間の契約では、海外との取引が日常です。また、生活関係の規律は、古くから国を問わずに必要であり、民法の起源も古代ローマにまでさかのぼります。民法(あるいは法律)を学ぶ、ということは、現代のグローバル社会の理解に必要不可欠であると共に、みなさんの知的好奇心を大いに刺激するものであると思います。

ハマノ リヨウ

濱野 亮

教授

担当科目 法社会学

私の専攻する法社会学は、法制度が社会の中でどのように機能しているのか、法にはどのような価値や限界・問題点があるのか、という観点から、法を社会学的に扱います。法が、社会の中で人々との関わりにおいて存在しているという側面に光をあてながら、法意識、訴訟、弁護士、民事紛争処理過程等のテーマをとりあげます。なかでも、紛争解決学と法曹発達史を中心に講義しています。今後、日本でも法と接触する機会が増えていかざるをえませんが、法内在的視点と法を外から分析する視点との間を往復する姿勢を身につけてもらいたいと思います。

ハラダ カズアキ

原田 一明

教授

原田 一明

担当科目 憲法

憲法も法律学の一分野ですから、その勉強の仕方は、事実関係を確定し、それに憲法条文や関連する様々な法律を解釈し、適用するという法律学の王道が、当然のことながら、メインになります。ただ、憲法問題には、民法や刑法上の問題とは異なって、個別事案の解決を超えて、価値観が鋭く対立するという特色があります。身近な法律問題のわりには、最終的には「神々の争い」になりかねない要素を含んでいますから、政治学、歴史学などの法学隣接諸領域の学問を駆使して解決策が探られることも珍しくないのです。要するに、憲法は、法律学の入り口であるとともに、出口でもあるのです。どうですか、一緒に勉強してみませんか。

フカマチ シンヤ

深町 晋也

教授

深町 晋也

担当科目 刑法

法学部では、社会の様々なもめごとを、法という「道具」を使って解決するために必要となることを学びます。その中でも、刑法は、一定の悪いこと(これを犯罪といいます)をした人に対して、国家が罰するための仕組みを扱っています。しかし、ある行為がどのような場合に処罰されるのかを考えるとき、実は色々と面倒な話が関係してきます。例えば、親の財布からお金を取る場合と、知らない人の財布からお金を取る場合とを比べてみると、刑法という道具を使って解決すると、かなり違った結論になります。それはなぜでしょうか。講義では、ぜひたくさんの「なぜ」に接し、考えてみてほしいと思います。

ハラダ マサカズ

原田 昌和

教授

原田 昌和

担当科目 民法

民法は皆さんにはなじみがないと思います。あるいは、自分は民法のお世話になったことはないぞと思っている人も多いかもしれません。ですが、たとえば、朝配達された新聞を見ていると、広告が入っていたので、電車でデパートに行って洋服をクレジットカード払いで買ったといった日常の場面でも、あたかも空気のように、民法は私たちの暮らしを支えています。幸い私たちは、民法を全く意識せずに生活していられるわけですが、ひとたび何らかのトラブルがあると、民法が私たちの生活の背後でどのように働いているのかが問題になります。私たちの日常を法律の目で覗くとどのように見えるか、興味ありませんか?

ホウ スギョン

許 淑娟

教授

担当科目 国際法

ある国の法を知ると、その国の社会や伝統、仕組が見えてくることがあります。私の専門の「国際法」は、国家と国家の間の法、国際社会の法です。つまり、国際法を知ることは国際社会の仕組を知ることにつながります。国際社会を具体的にイメージするのは難しいですが、日本が国際社会の一員であり、また、皆さんが日本の社会に暮らしている以上、皆さんも国際社会の一員です。皆さんの属している共同体の中で最大のものである国際社会の仕組みを知るために、国際法の知識を道具として身につけてはいかがですか。やや使い難い道具ではありますが、国際法を通じて見た景色は斬新なものだと思います。

マツイ ヒデユキ

松井 秀征

教授

松井 秀征

担当科目 商法

現在のわが国では、これまで以上に経済領域のもつ意味が高まっているように思われます。みなさんも、ニュースなどで経済に関する話題を少なからず耳にしていることでしょう。商法は、企業の組織、取引などに関する法ですから、このような経済の問題にもっとも密接な関連を有する法のひとつです。つまり商法を学ぶということは、法の観点から経済を見ることにほかならないのであって、それは今日のわが国においては重要な視点だろうと思われます。私としては、以上のような問題に関心を持ったみなさんのお手伝いをできれば幸いです。

マツド ヒロシ

松戸 浩

教授

担当科目 行政法

情報化社会の進展で大学の知的優位は揺らいでいるようにみえます。しかし目的に基づく検索はえてして幅の狭いものとなり、またネットに転がる様々な言説の全てが十分な検討を経て発せられたものとは限りません。法律学は長い歴史の中の知的営為の積み重ねの上に立つ学問です。それぞれの専門分野で研究を深めた教員の語りが様々な授業で展開されます。学生の皆さんはこれに接することで、社会事象には様々な要素があり、今後の長い人生でどう思考すべきかを学ぶことができるでしょう。またこれにより、大学は結論を与えてくれる場ではなく、教員と共に悩むところであることが分かると思います。

オカノ ノブキ

岡野 誠樹

准教授

岡野 誠樹

担当科目 憲法

憲法という科目は、大学に進む前に触れる機会が多い部類に属するでしょう。このことは二つのメリットを伴うように思います。一つは、単純に関心を寄せやすいことです。ですが、或いは次のように言う人もいるかもしれません。多少詳しくなるにせよ、どこかで聞いた話の繰り返しなら、興味をそそられない、と。私の個人的経験を以てこれに応答すれば、そうとも限りません。寧ろ、理解に曖昧さが残っていた事柄について、クリアーな新画像を得られた場合には、新鮮な驚きを齎すものです。これを得るチャンスが、憲法という分野は却って多いかもしれません。メリットの第二です。一緒に「驚き」を探求してくれる方を、待望しています。

カワシマ キョウスケ

川島 享祐

准教授

川島 享祐

担当科目 刑事訴訟法

刑法によれば、Aさんを殴って怪我をさせたBさんは、傷害罪で処罰されます。刑事ドラマでは刑事が被疑者を逮捕して終わりとなることが多いですが、現実の世界でBさんに刑罰を科すには、警察官が捜査し、検察官がBさんを起訴し、裁判所が、Bさんの言い分を聞いたうえで、間違いなくBさんがAさんを殴って怪我をさせたのだと判断しなければなりません。刑事訴訟法という授業では、このような刑事手続を規律する様々なルールを勉強することになります。そして、その際には、「ルールの存在理由を考え、それを踏まえて目の前の問題を解決していく」という思考方法を身につけてほしいと考えています。

ヤマグチ ケイスケ

山口 敬介

准教授

山口 敬介

担当科目 民法

皆さんは、法律学にどのようなイメージをお持ちでしょうか?六法全書に載っている条文をひたすら覚えるものと思っていませんか?そうではありません。例えば民法では、ある人が「不注意」で他人にケガをさせてしまった場合、どのような「不注意」があれば賠償責任を負うのか、そのルールが採られているのはなぜか等を学びます。そして、種々のルールの検討を通じて、「法的な見方からは、社会(で発生する問題)はどのように捉えられるのか」を知ることができます。また、この「法的な見方」は不変ではありません。法律学にも他の学問と同様、まだ解明されていない課題が存在し、その解明が試みられています。皆さんに「法的な見方」の現状・課題の一端をお伝えできればと思います。

オガワ カズシゲ

小川 和茂

特任准教授

小川 和茂

担当科目 国際ビジネス法総合

わが国の法律を学ぶと、「外国の法律はどうなのか」とか「外国の裁判制度はどうだろう」という疑問が湧きます。これらを勉強してみると、わが国と外国との間に違いや類似した部分があることに気付きます。そうすると輸出入をする際や国際結婚をする際に、なにか問題が生じた場合、「どの国の法律が適用されるのか」とか「どのように紛争解決するのか」とか「外国法の内容」という点にも興味が湧きませんか?さらには、これらの背景にある文化・社会・歴史にも興味を持ちませんか?法律という観点から外国を理解し、それを通じてわが国の法律の理解を深める。そんな勉強をしてみましょう。

ヤクシマル ショウジロウ

藥師丸 正二郎

特任准教授

藥師丸 正二郎

担当科目 キャリア意識の形成

皆さんは法学部ではどのようなことが学べると考えていますか?法学部は、法律家を目指す人だけが役立つ知識を学ぶ場所ではありません。法律は社会に存在する紛争を解決する手段でもあるため、法律を学ぶことにより、対立する当事者双方の立場から物事を捉え、利害関係を調整する能力を養うことができます。また法学部で論理的思考力を身に付けることにより、法律そのものを取り扱う職業に携わらなくても、物事を多角的な視点から分析し、筋道を立てて考える習慣を身に付けることができます。皆さんも、法学部で「法的なモノの見方」を身に付けて社会を見てみませんか。

オオツキ タツヤ

大槻 達也

助教

大槻 達也

担当科目 基礎文献講読

皆さんにお伝えしたいことは、第一に、興味の幅を広げ、いろいろな古典(文学、映画、音楽、伝統芸能、学問など)に触れてみてほしいということです。古くから批判にさらされて残っているものには、それなりの理由、面白さがあります。第二に、特に興味を持った分野ないしテーマを学問的に深く掘り下げてみてほしいということです。一つの興味を突き詰めることで、社会の現実を批評する確かな視点を身に着けることができます。もちろん法学にも深く掘り下げるに値するだけの面白さを持つ論文や判例がいくつもあります。皆さんがそれぞれの興味を広げ、深めるお手伝いをしていきます。

ナガイ アキヒロ

永井 紹裕

助教

永井 紹裕

担当科目 基礎文献講読

世の中には、価値観の対立や利害の対立などからさまざまな紛争が生じています。このような状況において、法が果たす役割として重要なことは、公平な観点から、両当事者、ひいては当該社会に暮らす一般人にたいして説得力ある解決方法を提示することであり、皆さんがこれから学ぶ法律学は、そのための思考方法を学ぶのに最適な学問だと思います。様々な問題に関心を持ちながら、自分なりの解決法を探し出せるよう一緒に頑張りましょう。

ヒライ ミツキ

平井 光貴

助教

平井 光貴

担当科目 基礎文献講読

皆さんは、法学について、「六法全書を暗記して、事件が起こったときにどの法典のどの条文が適用されるかの知識を蓄えるもの」というような漠然とした印象を持っていないでしょうか。そのような静態的な印象を抱いたまま法学を学びはじめて面食らうのは、条文の解釈や、ある事件に対してどのような条文を適用するかについて、確固たる「正解」が必ずしもあるわけではなく、専門家の間でも論争や対立があるということです。法の解釈と言える範囲内で最も良い結論を導くと思われる解釈を探求する、動態的な営みが法学です。そこで要求される一種独特の「作法」を身につけるべく、一緒に勉強しましょう。

国際ビジネス法学科

タカハシ ミカ

髙橋 美加

教授

高橋 美加

担当科目 商法

商法は主としてモノやサービスを提供する事業者の側に立って、どんな取引なら効率的でトラブルにならないのか、一人で事業をするのか組織を作ってするのか、事業をするためのお金をどうやって集めるのか、といったことを分析するため、皆さんの生活からはなじみの薄いものに感じるかもしれません。しかし現実には身近に商取引は存在するのです。身近な事例からスタートし、さらに想像力を働かせてみれば、現代社会の経済活動を構成する各種取引や、その主体となっている企業組織のありようを法的な視点から眺めることができるでしょう。皆さんが興味を持って勉強できる場を提供したいと考えています。

トウジヨウ ヨシズミ

東條 吉純

教授

東條 吉純

担当科目 国際経済法

貿易・投資等のグローバルな経済活動の進展とこれを支える技術革新は,主権国家による規律の及ばないグローバル企業を生み出すとともに,各国社会において深刻な分断と格差をもたらしました。英国のEU離脱やトランプ政権の誕生は,こうした状況を反映する象徴的な事件です。貿易・投資等を規律する国際ルールもまた大きな岐路に立たされています。戦後約70年間にわたって形成・発展してきた自由・無差別を原則とする国際ルールの「終わりのはじまり」とも思える出来事が相次いで起こっているからです。この歴史の転換期に生きる私たちは,一体どのように振る舞えばいいのでしょうか。一緒に考えていきましょう。

ハタノ ヒロキ

幡野 弘樹

教授

幡野 弘樹

担当科目 民法

私が法律の勉強をしていて初めて「面白い!」と思ったのは、大学3年生の初夏でした。民法のゼミ(少人数制の演習)である最高裁判決について報告をし、先生や他のゼミ生と討論をしながら、「教科書や判決文に書かれていることが唯一無二の正解であるとは限らない」と気付いた時、「これはすごく面白い!」と思いました。法律学は、ある意味で正解のない学問です。世の中に生じている様々な問題を前にして、先人の知恵を借りながら、自分自身の頭で考えて、より良い解決法はないかを試行錯誤する学問です。そんな法律学の面白さを皆さんにも伝えたいといつも思っています。

ハヤカワ ヨシヒサ

早川 吉尚

教授

早川 吉尚

担当科目 国際私法

国際私法とは私人間、私企業間の国際的な法律関係をいかなる法(準拠法)で規律するかを定める法です。現代の国際社会はそれぞれに独自の文化を有する多くの国家から成り立っており、そうした文化の相違を反映してあい異なる法制度が国家の数だけ併存しています。こうした各国の法制度を平等な地位に置き、当該問題への密接な関連という観点から準拠法を選択しようというのが近代以降に確立していった国際私法の基本理念です。そこには、他国の法文化の尊重があります。講義やゼミナールを通じて、そうした様々な国の文化をみなさんといっしょに体験できたらと、願っています。

フジサワ ハルナ

藤澤 治奈

教授

藤澤 治奈

担当科目 民法

みなさんは、法律の勉強と聞くと、条文を調べたり暗記したりする「ちまちま」とした作業を思い浮かべるかもしれません。でも、実際のところは少し違っています。私の担当する民法を例にとれば、勉強をしているうちに、「なぜ契約を守らなくてはいけないのだろう?」「日本の金融システムはどうなっているのだろう?」といった大きな問題に向き合うことになるでしょう。大学では、講義や演習を通して、こうした法律学の奥深さに触れてみてください。

アキモト ナオコ

秋元 奈穂子

准教授

秋元 奈穂子

担当科目 英米法

日本の法学部でなぜアメリカ法を勉強するの?時間割の「英米法」を見てそんな感想を抱くかもしれません。アメリカでは、連邦政府のみならず各州も主権を持っています。例えば不法行為法は州毎に異なり、多くの場合「法典」がありません。民事訴訟でも陪審制度があるほか、強制的な証拠開示手続や高額な懲罰的損害賠償といった日本では見られない強力な手段が備えられています。長い時を経て出来上がった法制度は、その国の歴史と社会を反映しています。アメリカ法を学ぶということは、アメリカの社会を知ることでもあり、またそれを知ることで日本の法制度の深い理解や新しい見方にも繋がるはずです。

シマムラ アキヨ

島村 暁代

准教授

島村 暁代

担当科目 労働法・社会保障法

法律というのはおそらく知らなくてもそれなりには生きていくことができます。しかし、知っているととても役に立ち、強みになります。そして、自分や大切な人たちを助けてくれることがあります。私が担当する労働法や社会保障法は、人々が働きながら生活していく上でのさまざまなルールを定めたもので、みなさんの生活とも密接に関連するとても身近なものです。複雑な制度をできるだけ基礎からわかりやすく、少しでも紐解いていければと願っています。

ハセガワ リョウ

長谷川 遼

准教授

長谷川 遼

担当科目 知的財産法

知的財産法は、著作物や発明に関する法分野です。私たちの身の回りには、漫画や映画、お掃除ロボやスマホなど、様々な著作物や発明が溢れており、日々の生活を楽しく便利にしてくれています。著作権法や特許法は、こうした有益な情報を生み出す人々に、経済的対価を得る仕組みを提供し、創作活動を促すことを目的とする法律です。しかし、やたらと権利を強化するだけでは、かえって文化や産業を委縮させてしまいます。そこで、どのように制度を設計すれば、適切なバランスを達成できるのかが問題となるわけです。社会の情報化に伴って身近になったこの分野について、みなさんと一緒に考えていければと思います。

ハヤカワ ユウイチロウ

早川 雄一郎

准教授

早川 雄一郎

担当科目 経済法

独占禁止法は、市場競争を歪める行為を規制することなどを通じて、市場における公正で自由な競争を促進しようとする法律です。もっとも、企業の行為をやみくもに規制してよいわけではありません。企業の何らかの行動が、競争や消費者にとってプラスになるのか、マイナスになるのかを識別するのは、そう簡単ではありません。最終的には、企業の戦略的行動への理解が求められます。「なぜ、この企業はこういう行動をとるのか」についての洞察です。みなさんにはなじみの薄いところもあるでしょうが、ぜひ一緒に考えてみましょう。

James Claxton

ジェームズ・クラクストン

特任教授

ジェームズ・クラクストン

担当科目 法政外国語演習(英語)

I teach introductory courses in law, dispute resolution, and international business in English. My courses give special attention to the role that laws play in shaping societies. This includes the nature of constitutions, the protection of human rights and the environment, and the resolution of international disputes. My classes are interactive. Students take part in discussions and role-plays in which they act as judges and lawyers representing clients. Students will come away from my classes with a better understanding of how laws are created, applied, and adapted to changing societies. They may also find that participation in classroom exercises sharpens their analytical skills and broadens their perspectives. In the case of some past students, my courses have influenced decisions about whether to study abroad and what career to pursue.

Daniel Machado Yamagami

ダニエル・マシャド・ヤマガミ

特任准教授

ダニエル・マシャド・ヤマガミ

担当科目 法学基礎演習(英語)

私にとって、法学を学ぶことは、言語を学ぶことと非常に似ています。言語が混沌とした現実を整理する道具ですが、法学も人間関係とその人間関係からなる社会を整理して理解するための道具なのではないかと思います。法学という言語を勉強し、これを使いこなすための法的思考力を身につけることで、みなさんの世界がきっと広がるはずです。しかし、せっかく習得した新たな言語が日本国内でしか通用しないのはもったいないでしょう。そこで、私が専攻した民法を中心に、私たちの「法学」が世界に通じるよう、みなさんと一緒に日本法や社会の様々な問題について英語で議論していければと思います。

ワタナベ マユ

渡邊 真由

特任准教授

渡邊 真由

担当科目 法政外国語演習(英語)

何らかのトラブルに直面したとき、皆さんはどのように解決をするでしょうか。裁判所に判断してもらう、というのが最もイメージしやすい解決方法かもしれませんが、それだけではありません。実際に、世の中で生じる多様なトラブル・紛争解決の場面では、交渉・調停・仲裁など裁判以外の方法も多く使われています。小さなトラブルから複雑な法的紛争まで、多種多様な問題をどのように解決すれば良いのか、そのアプローチを考えて、合意形成にまで導くことができる力は、これから社会人として生きていく際に様々な場面で役立ちます。講義や演習を通して皆さんと一緒に学んでいければと思います。

カトウ カク

加藤 格

客員教授

加藤 格

担当科目 演習

大学の法学部を卒業以来、総合商社で主として法務部門に席を置き、国際的取引での交渉や契約書作成に携わり、一方で株主総会や取締役会の事務局を務めるなど、図らずも内外での企業法務の森羅万象に関わって来ました。その中で学んだことや、実際に体験したことをベースにして、企業法務の面白さや大変さ、そして価値を皆さんに少しでも感じて頂ける時間を持つことができればと思っています。法曹の道に進むかどうかに拘わらず、学んだことを活かし、法律と楽しく付き合うことができる素敵な世界があります。その案内人になることができればと思い、私自身も皆さんと一緒にチャレンジします。

政治学科

オガワ アリヨシ

小川 有美

教授

小川 有美

専門分野 ヨーロッパ政治論

北欧のような福祉国家には憧れるけど、日本では消費税25%なんてありえない!よく聞く言葉です。では、なぜ貧しかった北欧でそんな福祉国家がありえたのでしょう?政治に「当たり前」は実はありません。大戦を繰り返したヨーロッパがなぜEUを続けようとするのか。ディケンズの小説の頃貧困と汚染が当然だった社会がなぜ環境福祉重視となったか。政治は可能性のアートといわれますが、可能性が現実となるにはどんなアイデア、たたかい、失敗と犠牲があったか。一見遠いヨーロッパの政治を学ぶと、政治の多様な可能性がリアルに見えてきます。

カワサキ オサム

川崎 修

教授

川崎 修

専門分野 現代政治理論

大学は迷うところです。科目の選択や教室の場所から始まって、就職や人生の方向づけまで、大学での4年間+αは迷いの連続です。そして、君が誠実な人なら、どの大学、どの学部に行っても絶対一度ならず後悔するでしょう。そんな中で、法学や政治学を君にすすめられるとしたら、それは迷いの学問だからです。不確定な未来や予測もつかない状況の中で、それでも何とか人々の共存を守ること、そんな法学や政治学の課題に「絶対」の正解なんてありません。社会とは、不安の中で手さぐりにかかわりあう人々のシステムなのです。君が、立教法学部の4年間に、迷い方のエクスパートになるお手伝いをすることができればと思います。

クラタ トオル

倉田 徹

教授

倉田 徹

担当科目 アジア政治論

20年余り前に中国語の勉強を始めたとき、私は周囲からしばしば「なぜ中国語を学ぶの?」と問われました。日本で中国やアジアに興味を持つ人は、当時はまだ多くなかったのです。今や中国語はすっかりメジャーになり、皆さんが同じ質問を受けることはないかも知れませんが、私はあえて、アジア政治を学びたいと考える皆さんに「なぜアジアを学ぶのですか」と問いたいと思います。この「なぜ」を深く追究すれば、あなたは自分が今本当に知りたいことは何なのかを、自ら発見できるかも知れないと思うのです。なぜなら、私たちがアジアを学ぶことは、他者を学ぶことでもあり、自身を知ることでもあるからです。

ササキ タクヤ

佐々木 卓也

教授

佐々木 卓也

担当科目 アメリカ政治論

ひとたび社会にでますと、煩雑な日常生活に追われ、人生哲学や社会のあるべき姿といった難問を思索する時間はなかなかありません。大学時代はこうした些か抽象的で、容易に答のない問題を充分に思考し、議論できる人生の貴重な時でしょう。おそらくこれらの問題に対する明快な回答を見いだすことはできないでしょうが、少なくともそれを模索することは必要です。そのお手伝いをできればと思います。

タケナカ チハル

竹中 千春

教授

竹中 千春

担当科目 国際政治

私が何十年も勉強してきたのはなぜだろう。年齢を重ねてわかってきたのは、私の中にいる子どものような好奇心がそうさせたらしい、ということです。「この世界はどんなところなの?」「私はどこにいるの?」「私は何をしたいの、何をすべきなの?」それらの答えを探して、大学で勉強し、インドやネパールに行き、アメリカやイギリスも訪ね、古い公文書や新聞の山の中で文字を追い、論文を書いたり多くの人と議論したりしてきました。国際政治の授業では、そんな私の知的な冒険を題材にしながら、皆さんと現代世界を一緒に旅してみたいと思います。不思議の国のアリスのように! では、授業でお会いしましょう。

ハラダ ヒサシ

原田 久

教授

原田 久

専門分野 行政学

なぜ、日本の公務員数は先進諸国の中で最少なのでしょうか?なぜ、日本の財政赤字は先進諸国の中で最大になったのでしょうか。なぜ、日本の省庁体制は先進諸国の中で最も変化に乏しいのでしょうか?……このように、日本の行政には数多くの「なぜ?」が存在しています。皆さんにとって、「なぜ?」はこれまで他から与えられるものでした。しかし、大学では、「なぜ?」を自ら発見することが求められます。これは大変難しい知的作業ですが、自ら発見した「なぜ?」の答えに辿り着いたときの喜びは格別です。行政学の講義を通じて、日本の行政に関する「なぜ?」を発見してください。

マツウラ マサタカ

松浦 正孝

教授

松浦 正孝

担当科目 日本政治史

あなたは何か問題にぶつかった時、どうしますか。昔自分が似たような問題に直面した時にどうやって切り抜けたか思い出してみたり、どうしてこのようなことになってしまったか考えたり、他の人はどうやって乗り越えたのかを家族や友人に聞くことは、大きな助けになるでしょう。同様に、日本政治史は、現在や将来の政治・外交を考える際に、問題解決のための豊富なデータを提供します。また、なぜ現在こうなっているのか、その原因を示すだけでなく、色々な角度からの異なる見方をも教えてくれます。私は、主に日本政治史を、経済・社会などとの関係やアジアの中の日本という視点から、長期的に考えます。

マツダ コウイチロウ

松田 宏一郎

教授

松田 宏一郎

担当科目 日本政治思想史

多くの社会では言葉が政治の重要なツールとなっています。日本もその例外ではありません。政治と深く関わりを持つ言葉が、歴史の様々な場面でどのように使われたかを検討することによって、政治の歴史的な研究を進めるのが政治思想史の役割だと私は考えています。たとえば「政治」という言葉自身もまた歴史の中で生まれ、多くの人に用いられて定着してきたものです。では「政治」という言葉がまだ存在しないときに、人々はどうやって「政治」について考えたり議論したりしたのでしょうか。この続きは授業の中でお話ししたいと思います。

アンドウ ユウスケ

安藤 裕介

准教授

安藤 裕介

担当科目 欧州政治思想史

人間は誰しも自分独自の「レンズ」を通して世界を見ています。あなたにはあなたの、私には私のモノの見方があります。しかし、こうしたレンズの枠や型に自覚的な人はどれくらいいるでしょうか?大学の授業では皆さんの持っているレンズの限界を知ってもらったり、あるいは磨きをかけたり、あるいはお互いのレンズの屈折に悩んだりする場を提供します。ネットでどんなに新しい情報を手に入れても、自分のレンズに無自覚な人は本当の意味で視野を広げられません。また、自分と異なる他者との対話はレンズの意識的な補整にもつながります。自分一人ではできないレンズのチェック、大学という場をぜひ活用して下さい。

ソン ジェヨン

孫 斉庸

准教授

孫 斉庸

担当科目 政治過程論

日本は「課題先進国」であると言われることを聞いたことがありますか。これは、多くの国が共通の政策課題に直面するようになるなか、日本は比較的に早い段階からそのような課題を抱えてきていることを意味します。日本社会において、それぞれの課題をめぐって様々な政治アクターがいかに行動しているのか観察して得られる知見は、同じ問題を抱えている国々の政治の行方を理解する上でも大いに役に立つことになるでしょう。日本の事例から他の国々を理解する手がかりをみつけ、その比較から得られた知見をもとにさらに日本の政治過程に対する理解を深める、知的な往復作業に一緒に取り組んでみませんか。

シミズ ケン

清水 謙

助教

清水 謙

担当科目 基礎文献講読

私はスウェーデンの政治外交史を中心に冷戦期の国際政治史を研究しています。こう自己紹介すると「なんでスウェーデンなのですか?」とよくきかれます。国際政治というと超大国のパワー・ポリティクスを思い浮かべるかもしれませんが、その間に挟まれた国による国家の生存を賭けた駆け引きに見る国際的な「処世術」を学ぶことにスウェーデンを研究する面白さがあると考えています。国際政治史にはこうした「処世術」の叡智が詰まっています。混迷を極めていると言われる世界ですが、歴史とそこから導き出される理論を道しるべにして、この21世紀をどう生き抜いていくか一緒に考えていきましょう。

チョウ フミタカ

長 史隆

助教

長 史隆

担当科目 基礎文献講読

大学とは、自分がどういう人間かを発見し、さらにそれを磨くための場所です。自分の個性を錬磨するためには、本を読んだり、いろいろな人と話をしたり、様々な経験を重ねることで、それまで知らなかった世界や考えに触れ、さらに自分の中でそれを知的に発酵させることが必要です。それによってあなたの個性はより深みを増し、あなたは魅力的な大人へと歩を進めることでしょう。強くかつしなやかな個性をつくっていくことは終わりのない営みであり、容易なことではありませんが、大学はそのための機会を提供する貴重な空間です。大学で自分と向き合うことによって、あなたの人生は大きく変わるはずです。

デンドウ シンイチロウ

田頭 慎一郎

助教

田頭 慎一郎

担当科目 基礎文献講読

政治とは、ある共同体における多様な利害と価値観を持つ人々をまとめ上げて決定する営みです。政治学の各分野は、このそれぞれの要素を対象としています。私が専攻する政治思想史は、この場合の「価値観」の歴史を学ぶものです。「価値観」の相違は現在においても様々ですが、時代背景の異なる過去ではさらに多様な姿を見せます。異なる価値観を知ることは、それらとの対話を通して自身の内面を豊かにするだけではなく、他者への理解を深め、また寛容の態度を養います。比較的時間がある学生時代に、多様な考え方にふれることは他者との共存を前提とする政治社会を生きる上で大きな糧となるでしょう。