国際ビジネス法学科

広い視野とリーガル・マインド、深い洞察力を身につけ世界と日本の企業を橋渡しできる人材を育成します

近年、企業社会におけるグローバル化の進展には目を見張るものがあります。このことは、我が国の企業が言葉も文化も異なる外国企業と取引し、また外国での法的紛争に備える必要があることを意味しています。国際ビジネス法学科では、法律の観点からこうした取引のための交渉や、紛争の予防・解決に向けた考え方について学び、国際舞台で通用する法知識とセンスを磨くことができるプログラムを展開します。

特色1 国際ビジネス法学科は 英語で授業をする専門科目が多数あります

国際ビジネス法学科の特色は、日本語だけでなく英語による専門科目も多数取り揃えている点にあります。これは、同学科内に「グローバルコース」を設置しているためです(グローバルコースについては、下部のリンク「グローバルコース(国際ビジネス法学科)」を参照)。「グローバルコース」に所属していなくても履修できる英語科目が多数あります。
「グローバルコース」は秋に行われる国際コース選抜入試によってのみ一般に募集されます(その他指定校推薦制度等もあります)が、一般入試等により国際ビジネス法学科に入学し、2年次に「グローバルコース」に編入する「転コース」制度もあります。

特色2 国際ビジネス法学科は 実践的な授業やキャリア教育が充実しています

1年次に基礎的な法律科目を学んだうえで、2年次から国際ビジネス法学科向けの科目として「国際ビジネス法総合」という科目が複数展開されます。これらの科目を通じて国際取引のための交渉や、紛争の予防・解決に向けた考え方を身につけます。
キャリア教育も充実しています。1年次の「法学基礎演習(Future Skills Project)」では、企業や自治体が抱える問題の解決にグループで挑戦し、社会の第一線で活躍する実務家からフィードバックを受けます。2年次には、「キャリア意識の形成」等の授業を通じて、自らのキャリアを自ら構築するための考え方や知識を身につけます。

特色3 国際ビジネス法学科は グローバルに活躍できる法律家を育成します

グローバル化したビジネスにおいては、私達がこれまで経験したことがないようなトラブルが生じることも少なくないでしょう。大学で修得した法的知識やスキルを活かして、困難な問題に立ち向かうことができるような人材を育成することが国際ビジネス法学科の目標です。
主な就職先としては、国際取引を行う日本企業を想定しています。もっとも、英語による専門科目を受講することも可能なため、国際ビジネス法学科のカリキュラムは、日本企業に限らず、グローバルに展開する企業に就職する際にも役に立ちます。
こんな人に学んで欲しい
国際ビジネス法学科では、英語による授業展開もなされているため、英語力に自信があり、その英語力を用いながら企業などで働くことを考えている受験生にぜひ入学して欲しいと考えています。企業で働く際には、法的な知識をあらかじめ備えておくことで、その後に発生するトラブルを未然に防ぐことができますし、仮にトラブルが生じたとしても自らに有利な解決法へと導くことができます。
グローバルに活躍をしたいという学生は、ぜひ法学部国際ビジネス法学科に入学してください。仲間とともに国際社会で通用するビジネスパーソンとなることを目指しましょう。

学生からのメッセージ

世界に挑戦できる力と知識を 得られる学びの場

国際ビジネス法学科2年 Y.F.さん

「海外で働きたい」、「英語力を伸ばしたい」、「実践的なスキルを身に着けたい」、これらを一つでも考えているのであれば、国際ビジネス法学科はあなたにとって良い選択肢になるでしょう。
本学科は何よりも、英語での法律科目の開講数が他の学科と比べて多く、英語力を伸ばしつつ、法律の知識を得られるのが特徴です。授業内容も交渉や仲裁を中心に、民間企業だけでなく公務でも活かせるスキルを、アクティブラーニングを通して学びます。
私は現在、体育会山岳部に所属しており、ヒマラヤ遠征に向けて準備を進めています。現地ガイドと英語で連絡を取り合う際に、価格などの交渉では授業で学んだ知識を活用しています。その他にも自分の将来のキャリアプランを叶えるために、ゼミでは国際法模擬裁判大会に出場すべく国際法に浸る日々を過ごしています。このように、本学科は国際的に活躍したい人にとっては至れり尽くせりな環境だと思います。
お気に入りスポット
山岳部の部活で使っているウィリアムズホール裏にあるクライミングウォールは、キャンパスとは異質の空間という感じで、そこから見える景色を含めて気に入っている場所です。

1day Schedule

4年間のカリキュラム(2023年度)

※2022年開設のグローバルコースについては、「グローバルコース(国際ビジネス法学科)」をご参照ください。

教員からのメッセージ

「知識」ではなく「知恵」を学ぶ

田岡 絵理子 准教授 Taoka Eriko
主要担当科目 : Contract


「法学部とは、知識ではなく知恵を学ぶ場である」。これは、私がまだ、皆さんと同じように法学部に入学してまもない頃、当時の民法のゼミ(少人数制のクラス)の先生から言われた言葉です。知識とは、ざっくり言えば、教科書に書いてある情報であり、暗記をすれば、取得できるものです。これに対し、知恵とは、物事を考える時の視点や考える方法を意味し、こちらは暗記では取得できません。経験を積んで修得するものです。法学部では、社会における様々な争いごとや問題を、法律というツールでどのように解決できるかについて、4年間、繰り返し考え続けます。この「考える」という作業を通して、経験として、ある問題に出くわした場合に、それに関わる人が置かれている立場を想像する力がつき、また、関係者の対立する利害を調整する方法を思いつく力も培われます。この「他者への想像力」と「問題解決能力」が、「知恵」です。皆さん、法学部で学んだ後は、将来、いろいろな職業につくはずです。

しかし、どのような職業についたとしても、社会に一歩出れば、様々な争いごとや問題に出くわすでしょう。その時、どんな争いであれ、それに関わる全ての人の多様な利害を的確に想像し、かつ、その利害を調整する解決策を導き出すことができる「知恵」は、必ず力を発揮するはずです。とはいえ、私も、法学部生になったばかりの頃は、知識と知恵の違いがよくわからず、法律の勉強を続けるうちに、次第にこの違いがわかるようになりました。ですので、民法の研究者となった今は、講義を通して、この言葉の意味を、法学部生の皆さんに伝えていきたいと考えています。

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